6月になり各学校では教育活動が活発に行われてきている時期だと思う。新年度が始まりふた月以上がたち、新しく教職に就いた教師や転任してきた教師は、今年度から勤務している学校が素晴らしい学校だと思うと同時に、違和感や疑問を抱く事柄もあるのではないだろうか。
会議や打ち合わせの準備や進め方、校内の組織編制の仕方、各分掌の所掌事項や業務の進め方、さらに学校行事の計画・実施の仕方などについて、「なんで、こんなやり方をしているのだろう」「こうした方がうまく進められるのではないか」などと思うこともあるだろう。
それらは、これまでその学校に勤めてきた教師には感じられないことだと思う。新しく来た教師がそのような発言をすると、自分たちがこれまでしてきたことが否定されるように感じ不愉快に思うかもしれない。これは新たな視点から学校を見つめ、学校を変えていくチャンスだ。
学校をより良いものにし教育目標を達成するためには、教師同士が自由に意見を交換することが求められる。学校における心理的安全性が大切になるのだ。相手の考えや思いを否定することなく傾聴することによりコミュニケーションが活性化する。さまざまなアイデアが出しやすくなり、学校全体の創造性の向上が期待できる。校長をはじめ学校のリーダーとなる教師が教職員一人一人の発言に耳を傾け受け止める姿勢が大切になる。
まどろっこしく遠回りのやり方に見えるが、教職員一人一人が力を発揮し学校が組織として最大限の力を発揮するためには必要なことだ。