夏のある日、東京都内の小学校で突然停電が起きた。電気系統は全てダウン。近隣には異常がなく学校だけのようだ。調べても原因が分からない。冷房が止まり教室の温度がどんどん上がり。子どもの顔も赤くなってくる。
すぐに避難する必要があると判断。避難先をどこにするか。日頃交流のある近くの私立中・高校に依頼したところ快く受け入れてくれた。定期試験で生徒は帰った後ということも幸いした。避難したところペットボトルを用意して待ってくれていた。おかげで大事に至らずに済んだ。校長は日頃近隣とのつながりを大事にしていてよかったと述懐していた。
原因は電気系統が古くなり機能しなくなったとのこと。落雷の直撃を受け電気が止まった学校もある。復旧に時間がかかり不便な生活を余儀なくされた。めったにないことではあるが、どこでも起こり得る災害だ。
大雨、暴風、落雷などの季節である。どの学校も被災する可能性はある。登下校中かもしれない。ハザードマップを確かめ通学路の安全性を再確認する。電気系統の所在、点検の有無や時期を確認する。家庭への緊急連絡は機能するか、すぐ近くで避難できるところはどこかを見直す、など日頃の備えを確かめよう。
6月の暑さは異常だった。プール開きはしたものの暑さで指導を中止した学校もある。連日、熱中症患者の発生が報じられ、残念ながら命を落とす例も続いている。熱中症への指導や対策は取れているか。災害は待ったなし。天災が人災にならないよう万全を期すことに過ぎたることはない。