インドの小さな村に暮らす少年から始まる物語(実話)を通して、環境保全やジェンダー平等の実現を伝える絵本。貧しいその村では、働き手となる男児が生まれると盛大にお祝いする一方、女児は誕生しても一切歓迎されなかった。大理石の採掘によって村の自然は破壊され、草木が生えない荒れ地と化していた。大人になった少年は、村の村長となる。緑豊かな土地に戻そうと植樹活動を提唱、古い習慣に疑問を投げ掛け、女児にも学ぶ機会が必要だと訴えた。今では、女児が誕生すると111本の木を植えて祝福する。水道が通り、緑の木々に覆われた美しい村へと生まれ変わった。本の最後には「エコフェミニスト」という言葉が紹介されている。自然環境に気を配り、命ある全てのものを尊び、男女平等の実現の大切さを説く。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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