政府が国内の全世帯向けに用意した布マスクの配達が6月20日までに完了した。ようやく全世帯にわたったようだ。今更という世帯もあったろう。ポストに返した、寄付したなどと言う声も。「たかがマスク、されどマスク」マスクにまつわる話は多種多彩であった。当初、マスク不足が深刻であった。スーパーやドラッグストアでは奪い合いの姿も見られ、オイルショックのトイレットペーパー以来の光景であった。そこで登場したのが「アベノマスク」。ところがなかなか届かない。届いたら不良品続々などで不評だらけ。しかもかけた予算とその行使にも疑問が出された。マスクの有効性にも有り無しのさまざまな言説。わが国の患者数が少ないのはマスクをする習慣があったからという説もあった。マスクはウイルスを通過させるが、ウイルスを運ぶ飛沫(ひまつ)は通さない、人にうつさない効果があるということ。欧州などではマスクの習慣がなかったが感染防止のためマスクをするようになった。一方、アメリカでは、「空気を吸う自由を奪うな」などとマスクを拒否する声も多いと聞く。マスクが行きわたると今度はポイ捨てが問題となる。全面再開した学校では子供たちは登下校や教室でマスクをして生活している。白いマスクだけではなく手作りや柄の入ったマスクをしている子も多い。給食の際にマスクの置き場所に困り、ケースを用意する例も報道されていた。これからの暑い中でのマスクは不自由でつらいだろうが、自他の身を守るためでもある。マスクを大切に扱おう。