(鉄筆)例年と違い……

(鉄筆)例年と違い……
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例年と違い短い夏休みであった。多くの学校で学習の遅れを取り戻すための補習が行われたり、家庭学習の課題や宿題が出されたりして、短い夏休みも結構忙しかったという声も聞く。短い夏休みなのだからこれまでのストレス回復などのためにも宿題は出さないという学校もあった。夏休みの定番の自由研究についても今年はなしという学校もあれば、宿題は自由研究のみで、やってみたい研究に打ち込んでほしいという学校もあった。自由研究で思い出すことがある。筆者の次女が小学1年生のとき、アサガオの観察が夏休みの宿題であった。次女はテレビでアサガオが開花する瞬間の映像を見て、わが家の庭に咲くアサガオが開花する瞬間を見てみたいと言いだした。朝6時ごろに一緒に見にいったらもう開花していた。次の日は5時に起きて見たらやはり開花した後だった。さらに次の日はがんばって4時前に…。花は開いてなかった。よかった間に合ったと喜んで2人で喋っていたらいつの間にか少し開いていた。開くその瞬間を見られなくて残念。まあ、開くところを見たことにしようと早朝の観察は打ち切りにした。あれから30年近くたって、アサガオには体内時計があり、日が沈んでから約10時間後に花を咲かせるということを知った。筑波大学の小野道之准教授が新聞やテレビで伝えていた。そうだったのか、もっと早く知っていればと思ったが、親子2人でアサガオの開花を観察した思い出は懐かしく残っている。コロナ禍の今年の自由研究はどんなテーマで行われたのだろう。

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