運動会の一輪車リレーに挑戦する航平とその仲間4人の成長、友情を描いた物語。小学6年生になった航平のクラスに担任としてやってきたのは、アヒル柄のネクタイをした何かと不思議なアヒル先生。先生が貸してくれたピンク色の一輪車とアヒルマークが描かれたバトンを持って、4人は一生懸命練習に励む。これまで友達がいなかった谷は、これをきっけかに仲間の素晴らしさを知り、谷のお母さんが病気であることを知った仲間は谷のためにも頑張ろうと心に誓う。運動会当日の結果はいかに。等身大の6年生の姿とやり取りがほほ笑ましくもあり、切なくもある。運動会という特別な行事に挑む少年たちの熱い思い、それを見守り懸命に応援する親の気持ち、その両方に共感できる。謎が解けたアヒル先生の優しさもまた心に染みる。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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