昼は祖父が営む本屋を手伝い、夜は読書に明け暮れるほど本が大好きなミミ。本屋の常連の絵描きと仲良くなったミミは、スケッチに誘われるようになるが、外に出るのが怖いため、誘いを全部断ってしまう。ある日、絵描きからけがでしばらく本屋に行けないという手紙をもらい、心配になったミミは意を決して見舞いに行くことを決意する。「本って ステキだわ。本を 読めば 外に いかなくても 世界中の いろんな国に 行けるし、いろいろな人に 会えるもの」娯楽からコミュニケーションまで、あらゆる営みをスマートフォンで完結できるようになり、ミミのセリフの「本」という箇所を「スマートフォン」に言い換えても成立してしまう人が増えている昨今。五感を目いっぱい使って外の空気を堪能する尊さに気付かせてくれる。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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