ネルソン・マンデラ財団のプロジェクトとして、スウェーデンの若き環境活動家グレタ・トゥーンベリに対する独自インタビューがまとめられた1冊。2018年8月、当時15歳だったグレタは「地球温暖化を止めるために全力を尽くす」と心に誓い、気候のための学校ストライキを始めた。その活動は瞬く間に世界中に広がり、時に過激とも思われるその活動はたびたびメディアで取り上げられ、19年にはノーベル平和賞の候補にも上がった。独自インタビューから見えてくるのは、10代でありながらぶれることのない強く真っすぐな信念。自分の言葉で真摯(しんし)に語るグレタの言葉は、どれも心に響くと改めて感じる。遠い日本ではグレタのスピーチを見聞きする機会も少ない。力強いメッセージが日本の多くの子供たちに届くことを願う。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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