お月見、栗拾い、コオロギやスズムシ、キリギリスの虫捕りなど、秋は子供たちにとって楽しみが多い季節だ。興味の赴くまま遊んでいるうちに、知らず知らず鬼を呼び寄せてしまう子供たち。短編集「鬼遊び」シリーズの1冊で、「鬼よぶわらべ歌」「地獄のお囃子」に続く第3巻である。「お月見」「かくれんぼ」「指切りげんまん」「虫聞き」「通りゃんせ」「お手玉」の6話と「始まりの歌」「終わりの歌」が収録されている。鬼たちが遊ぶ不気味な世界へ次から次に引き込まれ、何とも言えない恐怖を感じたりほっとしたりと息つく暇もない。身も凍るような恐怖を感じる一方で、鬼の存在を通して、わがままはいけない、大人の言うことはよく聞かなければならないなど、多くのメッセージが詰まった本でもある。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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