小学4年生の岡本栄太は未来科学研究所を訪れた時、所長から自分そっくりのAIが搭載された分身ロボット“エイト"を1カ月限定で貸してもらう。栄太は家族にバレないようにエイトを隠しながら、家事のお手伝いや学校の宿題などをやらせ、自身は漫画を読んだりゴロゴロしたり快適な生活を送り、ついには学校やサッカー教室も行かせるようになる。最初は何でもやってもらうことを喜んでいた栄太だったが、次第にエイトに自分自身の存在を乗っ取られるのかもしれないという恐怖心から、エイトの電源を切ってしまう。人間とAIの触れ合いという私たちが近い未来に問われる課題を、本書は突き付けてくる。ただ、ストーリーも楽しめる内容となっており、ラストは心が温かくなる展開で、子供だけでなく大人も読んでほしい。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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