ゼロから学べるオンライン学習

ゼロから学べるオンライン学習
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コロナショック以降、オンライン学習の実施に向けた議論がなされているが、手探り状態が続いている教育現場は少なくない。本書では、学校側の姿勢からプラットフォームの整備まで、オンライン授業に関する多面的な指摘が、6章に分けて詳細に記されている。序盤は、コロナ禍での学習の保障や情報モラルとの向き合い方など、オンライン学習を実施する上での心構えを示す。加えて、情報機器に苦手意識を持つ教師に対する配慮として、まずはオンラインに慣れるために職員会議から挑戦することを提案するなど、現場が一丸となってオンライン学習に取り組むためのハウツーを解説する。第6章の「これからの教師に求められること」の中で、保護者との接し方に触れている点は非常に興味深い。オンライン学習を受けている生徒の隣に保護者がいるケースは珍しくなく、時には授業の改善点を指摘されてしまい、教師が伸び伸び授業をできないリスクがあると指摘。そこで、ファシリテーターやゲストティーチャーとして、授業の補佐役として保護者を活用するアイデアを挙げ、学びの幅をより広げることを示す。また、ビデオチャットサービスをホームルームや授業に使用するための研修資料も付録されており、オンライン学習を実施する上での土壌作りをフォローしている。導入までの道筋が記載されており、オンライン学習を実施する際、真っ先に目を通したい内容となっている。

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