両親の都合でおじいちゃんの家に滞在することになった少年“パトリック"。新しい土地に来たことによる不安感を和らげるため、犬を飼うことを許可されたパトリックは動物保護センターに足を運ぶ。そこで、パトリックはブリーダーにも飼い主にも虐待された子犬〝オズ〟を飼うことに決める。過去のトラウマから人間に対して警戒心をむき出しにするオズに苦心するが、辛抱強く献身的な世話を続けたパトリックに次第に心を開くようになる。そして、オズとパトリックの間に友情が芽生え、幸せな時間を過ごしていたが、あることをきっかけにパトリックはオズを保護センターに戻すことを決断する。理不尽なことから立ち直る時、そこには必ず誰かの優しさがある。読後、誰かの心に寄り添ってあげたくなる一冊だ。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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