お笑い芸人でありながら、SDGsの普及活動を行っている筆者が、分かりやすく解説してくれる入門書。冒頭、いきなりSDGsの説明に入るのではなく「夢の国のお城が水没?」「寿司屋からマグロが消える?」といった予想を示す。今、どこで、どのような問題が起ころうとしているのかを序盤に紹介することで、以降に展開されるSDGsの必要性を身近なこととして理解できる。また、「スマホでできること」「学校でできること」など、今すぐに私生活の中でできる活動も提案されており、得られた知識をすぐにアウトプットできる仕掛けも見事。知識として終わらせず、継続的な活動に導くためのデザインがなされている。コンパクトでありながら情報量は充実しており、SDGsをさらっと学びたい人に勧めたい。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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