「日本資本主義の父」と呼ばれ、明治日本の経済発展に大きく貢献した渋沢栄一。2021年の大河ドラマ「青天を衝け」の主人公、24年からは新1万円札の顔となることから改めて注目が集まっている。激動の時代を生き抜いた、その波乱と冒険に満ちた生涯を描いた歴史青春ストーリーである。第一部「立志編」では、農家に生まれ、討幕派、幕臣、新政府の役人と立場を変えながら34歳で念願の商売の世界に飛び込むまでの半生を描く。第二部「知名編」では、実業家として約500の企業を育て、福祉、教育、社会平和など幅広い分野で活躍した功績を、続く第三部で、渋沢栄一と関係の深かった「明治時代の実業家たち」を紹介している。先人の生き方に触れ、未来をよりよくするためのエネルギーを受け取れる1冊である。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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