世界中の人の生活風景を数値化してイラストにしたインフォグラフィック絵本。スペイン人のルシアが案内役となり、人口や言語といった基本的な情報だけでなく、各国の朝ご飯や宿題の多さまで教えてくれる。面白い題材をいくつも取り上げているが、いろいろな遊びを紹介する「世界の子どもの遊び」は面白い。数人で氷を手に持って早く溶かしたら勝ちというオーストラリアの「アイスキューブ」は、すぐに試したくなる。遊びから異文化に触れるのも斬新な切り口である。“統計”と聞くと堅苦しさを感じるが、大きなページにコミカルなイラストが並んでいて、その国々で暮らす人たちの様子が浮かんでくる。外国人との違いだけでなく、共通点も少なくないことに気付け、読み終わったときには、世界をより身近に感じることができるだろう。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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