主人公は、母親と二人暮らしの小学4年生の女の子。家で一人で過ごす日が多く、放課後はタワーマンションに臨む小さな広場でダンスと歌のトレーニングに励むのが日課だ。本当は友達がやっているバレエやピアノを習いたいところだが、一人黙々と練習する日々が続く。ある日、いつもの広場で見知らぬおじさんと出会う。さえない風貌で何者か分からないそのおじさんは、運動神経抜群でバク転が上手であることを知る。ダンスに加えてバク転ができれば大きな武器になると考えた彼女は、おじさんにバク転を教えてほしいとお願いする。晴れておじさんの「弟子」となり練習を続ける中、次第に心を通わせ、お母さんに教えてもらえないことをおじさんから学んでいく。将来の目標を見つけ、日に日に前向きになっていく姿が印象的である。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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