生きものの面白さを掘り下げる新シリーズ「ノンフィクション・生きものって、おもしろい!」の第1巻。身近なカラスの生活、実態に迫る。カラスといえば、ゴミをあさる、人を襲う、黒くて不吉、大きくて怖いなど、悪いイメージばかり。カラスに嫌な思いをさせられた著者が、カラスを何とかこらしめてやろうと観察し始めたことをきっかけに、より深く知りたいと夢中になり、カラスと人がうまく共存できる社会を願うようになるまでを描く。最近の研究では、カラスは人間の8歳程度の知能をもっていると考えられているそうだ。カラスがいかに賢く人間の動きを読んで行動しているか、また人を襲うことがあるのは、子育てへの強い執念からであることが理解できる。生きものの力、素晴らしさを改めて感じるお薦めの一冊である。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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