植物を育て、地球上に住む生物の命を根底から支えている“土”。その存在が当たり前すぎるがゆえに、土についてキチンと理解している人は少ない。本書では、火山灰から土に生まれ変わる過程を段階ごとに紹介。分かりやすい文章とダイナミックなイラストでまさに土を“深掘り”した本になっている。最後のページでは、一歩踏み込んだ土の特徴も記す。「有機的世界」や「結晶構造」など、本編では登場しなかった難しい単語が並ぶ。小学校低学年から高学年まで、幅広い年齢の子供が土に対する理解を深めることができるだろう。学校教育でSDGsを取り上げる機会が増加した昨今、環境問題に対する関心は高まっている。環境の基盤である土を理解することで、今までとは違った視点を持って環境問題を捉えられるはずだ。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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