海の近くに住む少女、ステラの家に毎日遊びにくるカモメがいた。運んで来るのはいつもストローやお菓子の袋などプラスチックでできたものばかり。プラスチックをたくさん飲みこんでしまったカモメはついに入院することになってしまう。動物たちのためにプラスチックのゴミをなくそうと決意したステラは、「うみべのおそうじパーティー」を企画し街中にポスターを貼る。この小さな行動からさまざまな変化が起こる。食品店でレジ袋を廃止したり、カフェでプラスチックのストローを使わなくなったりと人々の意識が変わっていく。海洋に流入する大量のプラスチックごみは、持続可能な社会・環境を目指す上で大きな問題である。大切なのは、身近なことから自分にもできることを探し行動すること、と優しく伝える絵本である。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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