新型コロナウイルスの感染拡大により、気軽に外出できなくなった社会の変化を表現した絵本。文字数は少ないながらも、ページいっぱいに描かれたキュートでありながら、どこかエモーショナルな絵と相まって、心に訴える独特な説得力がある。医療従事者や救急隊員など外で闘っている人たちへの感謝がダイレクトに伝わる内容。誰かの助けがあって今の生活が成り立つことを思い出させる。また、巻末のノンフィクション作家・柳田邦男氏の解説も読み応え十分。コロナ禍の変化だけではなく、アメリカが抱えている問題についても学習するきっかけを与える。終わりの見えないパンデミックに不安を抱えている人は多い。しかし、ページをめくる手を進めていると、「昔のように笑える日がやってくる」と明るい気持ちにしてくれる。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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