もうじき小学3年生になる風花は、ある日倒れかけている桜の木を見掛け、家に飾られている1枚の森の絵を思い出す。絵を描いたのはアメリカの森に住む、お母さんの妹。風花はその年の夏、実際に森を訪れることとなる。
アメリカの森には多くの植物、動物が生息していて、耳を澄ませばいろいろな声が聞こえてくる。子鹿や熊が生活する姿を間近に見て、動物への愛が深まっていく。森が真っ白な雪に包まれた冬にも訪れる。夏とは全く違うその幻想的な世界を見て、風花はさらに森に魅了されていく。
日本とアメリカ、春夏秋冬を通して、自然と共に伸びやかに成長する風花の姿が描かれる。やがて風花は小学校の先生となる。「子供達に森の魅力を伝えたい」と、たくましく新たな一歩を踏み出す。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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