舞台は各家庭にロボットがいる近未来。小学4年生の順一の家に昔かたぎなおじいちゃん型ロボット〝師匠〟がやってくる。
順一は師匠がおじいちゃん型なので格好良くないと思い、また早朝に素振りをやらされることにも不満を抱く。しかし、師匠と交流する中で外に出て遊ぶことの面白さ、健康的な生活習慣の大切さを学び、次第に家族の一員として心を通わせていく――。
「師匠の名前の由来」や「とある装置の出現」などほほ笑ましいエピソードや、失業中の順一の父親が奮起するエピソードなど、子供だけでなく大人でも読み応え十分。
58歳にして本作がデビュー作となる著者だからこそ描ける、「時代が変わっても変わらなくても良いもの」に向き合わせてくれる。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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