編集者として約200冊の絵本、約100冊の紙芝居を担当してきた筆者が、数々の傑作がどのように生み出されたのか、裏側をつづったエッセイ。
作家や絵師、編集者が紆余(うよ)曲折ありながらも三位一体で、3年の歳月を掛けて創り出された「おしいれのぼうけん」。赤ちゃんをターゲットにした当時としては異例の挑戦作「いないいないばあ」。かわいらしいネズミ一家を描いた「14ひきのシリーズ」は、社内の反対と戦いながらも出版に至ったという。本気で良いものをつくりたいからこそ、ぶつかり合う情景は文章からでも伝わる。
懐かしさに浸りながら童心を思い出しつつも、仕事の向き合い方や面白さを教えてくれる。
出版業界を目指す中高生から仕事に悩む大人まで、幅広い人にお薦めしたい。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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