性別が分かりにくい“昴”という名前に悩まされる小学6年生の女の子が主人公。昴のもやもやは名前だけではない。自分を生んだ際に実母を亡くした過去を持つ。現在は父、義母、父と義母の間に生まれた妹の4人暮らし。家庭内の立ち位置に違和感を覚えながら生活している。
ある日、フラストレーションを爆発させ、自身の名前に対する不満をぶちまけ、義母にもつっけんどんな態度を見せる昴。その複雑な心境をくんだ父は、名前の由来を教えるため、実母の故郷である長野県の小さな村に連れていく。
ジェンダーだけでなく、ステップファミリーの難しさもうかがえ、普通や常識と呼ばれるしゃくし定規の不安定さに気付く。読了後、「家族の幸せ」がいかに多様で、いかに美しいのかを感じさせる。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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