子供の死亡率が高いミャンマーにて、25年以上にもわたり無償で医療を提供し続けている小児外科医の吉岡秀人氏。その半生を振り返りながら、命だけでなく心まで救おうとする懸命な活動を取り上げたノンフィクション。
医療費を払えない患者だけではなく、医療設備が整っていない環境。日本の医療を受けさせようにも、軍事政府の決まりにより医療を目的にした出国が禁止されているなど、立ちはだかる困難は少なくない。周囲の優しさに支えられ、強い意志により前に進み続ける姿に胸が熱くなる。
日常に空虚感を抱いていた小学生時代の様子から医者を志した背景など、年齢ごとの心境が記されており、世代問わずに自己投影しやすい。想い一つあればどんな挑戦でも価値があるのだと教えてくれる。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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