人付き合いが苦手な小学6年生の女の子エイプリルは、ファッションや恋愛の話ばかりするクラスメートと一緒にいることに嫌気が差す。「できるだけ他人と関わりたくない」という思いから、遊び相手が見つからない4年生の世話をする「友だちベンチ」の係に立候補し、絵を描くことが趣味のジョーイと出会う。
ジョーイは自閉的な性格からか校庭の真ん中で寝そべったり木の周りをうろうろ歩いたり、当初はその言動に困惑するエイプリル。徐々に2人の間に信頼が育まれる中、ジョーイの絵の才能が学校だけでなくマスコミからも注目され、急速に2人を取り巻く環境が変わる。エイプリルとジョーイを交互に取り上げ物語が進むため、2人の苦悩や葛藤がよく分かる。人の気持ちに寄り添いたくなる作品だ。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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