最近、ニュースで度々報じられ、耳にする機会が増えた〝脱炭素〟。環境問題であることは分かるが、正確に説明できる人は少ないのではないか。本書では、宇宙を旅している〝モール星人〟が「なぜ脱炭素が必要なのか」を分かりやすく解説してくれる。
序盤から、今のまま二酸化炭素を排出することのリスクを明かす。現状を放置することに警鐘を鳴らし、危機感を覚えさせる。子供向けではあるものの、「なぜ発電所は二酸化炭素を多く出すの?」「再生可能エネルギーを支える蓄電池ってなんだろう?」と踏み込んだ項目が続く。
全ての漢字に振り仮名が振られており、全ページに色が付いているため、飽きることなく読み進められる。環境問題を自分事として考えるきっかけを得られるだろう。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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