4月から小学校に入学した子供も少しずつ学校に慣れてきた頃ではないだろうか。小学生になると先生やたくさんの友達の中でさまざまなことを思い、感じ、経験する毎日を過ごす。時には学校に行きたくない日や、友達とけんかして悲しい日もある。6年間で心も体も大きく成長し、やがて学校を去る日が来る。
谷川俊太郎による「学校」の毎日を描いた絵本である。大人も子供も、学校が好きな子もそうでない子も、著者の詩を読むことでどこかほっとした気持ちになるはずだ。最終ページには卒業の日、学校を出て「ぼく」が1人たくましく走り出す姿が描かれる。
大人の立場では、子供たちにとって学校が良き場であってほしいと願う本、子供の立場では今の自分でいいんだと安心できる絵本であると思う。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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