記録は塗り替えられるためにある。9歳の藤田怜央君(大阪市在住、小学3年生)が囲碁の英才特別採用試験に合格し、9月1日付でプロ入りした。9歳4カ月の入段は10歳0カ月でプロ入りした仲邑菫二段(13歳)を抜いて国内最年少での快挙。
英才特別採用は国際戦で中国・韓国に後れを取る日本囲碁界が若手の強豪を育てるため、小学生らを対象に設けた制度。仲邑二段が第1号で藤田君は第2号。世界的にもこれまでの記録は9歳7カ月だったので史上最年少。複雑な詰碁の長い手順を完璧に記憶している抜群の記憶力。今後の目標は「世界一」。
17歳の馬場咲希選手(東京都出身、高校2年生)はゴルフの全米女子アマチュア選手権で日本人2人目37年ぶりの優勝を飾った。5歳から競技を始め、21年の東京都女子アマチュア選手権で優勝、今年5月の関東選手権を制し、同月のブリヂストン・レディスオープンでベストアマに輝き、6月の全米オープンでも決勝ラウンドまで進んで49位。1メートル75センチの長身から繰り出すドライバーの平均距離は270ヤード。
20代も負けていない。プロ野球ヤクルト・スワローズの村上宗隆選手が王貞治選手らの記録を更新し5打席連続ホームランのプロ野球新記録を成し遂げた。さらに22歳7カ月でホームラン50号を打ち、王選手の24歳3カ月を抜いてプロ最年少で到達。今やセ・リーグを代表する若き4番バッター。次は60本と3冠王だ。
若い人たちの活躍は未来を明るくする。その光は子供たちにとって身近であり大きな夢や希望の星となろう。