ちいさな宇宙の扉のまえで 続・糸子の体重計

ちいさな宇宙の扉のまえで 続・糸子の体重計
【協賛企画】
広 告

 2012年に刊行された『糸子の体重計』の待望の続編。

 食べることが大好きな糸子、才色兼備でクールな良子、何かと嫌みを言うまみ、母子家庭の径介。

 小学6年生になったおなじみみのメンバーに、糸子に対する距離感が近い転校生の恵を加えた5人の視点から、卒業式までの1年間の学校行事や気持ちの変化を描く。登場人物の誰かに感情移入でき、今自分が抱いている不安や焦りは決して恥ずかしいことではないと安心できる。「ずうずうしいくらいのほうがたくましくて気持ちいいじゃん」といった糸子の言葉には、背中を押される。また、卒業式の良子の答辞は感動的である。「わたしたちは、わたしたちが思っているより子どもです。子どもなんだと気づきました。でも弱くはありません」という言葉が胸に刺さる。

広 告
広 告