第二次世界大戦中、日本の統治下にあった朝鮮に暮らす家族が、敗戦後奇跡的に日本に帰り着くまでを描いた実話。話は、11歳のれい子の回想記として進んでいく。
1945年8月、日本の敗戦により、朝鮮に暮らす日本人は突然「外地」に取り残された状態になった。
11歳のれい子と母、兄弟の6人は、朝鮮半島を二分した北緯38度線の北側の港町・鎮南浦で厳しい冬を迎える。寒さと食料不足、ソ連兵による略奪、北朝鮮の建国の混乱など、朝鮮にいた日本人が敗戦によってどんな状況に置かれていたか、れい子の目を通して鮮明に描かれる。混乱の中でも人情にあふれる朝鮮の人たち、隣り合って住んだソ連軍大尉との交流なども描かれ心にしみる。戦争を考えるきっかけとして多くの人に手に取ってもらいたい。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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