昨年の暮れ、日本列島は寒波に包まれ、日本海側は大雪に見舞われた。積雪のために鉄道や道路が止まるなどの影響が出たり、停電したりするなど生活に大きな支障が出た。
このような中、新潟県のホテルの広報担当者のツイッターが話題になり、30万以上の「いいね」が付いた。「完全に個人の見解で発信しているので、もし上司に怒られたら削除します」として「どうか、ご来館のために絶対無理をしないでください。ご自身の身体、命を第一に優先してください。無理されるくらいならキャンセルしていただいて大丈夫です。その時はご来館できないことを決して謝らないでください。申し訳ないと思わないでください」とつぶやき、最後に「でも、雪が落ち着いたら、ぜひまた新潟にいらしてください」とつぶやいている。
上司は「お客さまの安全第一を考えた上での投稿であり、一人の人間として優しさにあふれた素晴らしい内容だと感じている」と言ったという。そのホテルが目指すところ、経営の理念を社員が理解していたからこそできた。
学校は教師が教室に入ってしまえば、教師が自分一人で状況を読み取り、判断し、教育活動を進めていかなければならない。教師が学校として何を目指しているのか、何を基準として判断するのか認識していることが大切になる。
「一月往ぬる、二月逃げる、三月去る」と言われる。年度末まではあっという間。今年度の教育活動を一層充実したものにするために、年の初めに全教職員で学校の教育目標や校長の経営方針を今一度、確認することが大切ではないか。