樫崎茜 作酒井以 挿画・挿絵くもん出版1540円
視覚支援学校に通う主人公2人が、それぞれの葛藤を乗り越え、歩み出す過程を描いた物語である。
生まれたときから視覚に障害があった双葉は、小学校卒業間際に「目が見えない人は一人で外を歩くべきじゃない」と思っている人がこの世界にいることを知り、その衝撃から外に出ることができなくなってしまう。一方、双葉と小学校時代を共に過ごしてきた佑は、新たな仲間と共に中学校生活をスタートするが、双葉が学校に来られなくなったことから気持ちが晴れない。
2人は少しずつ学校以外の世界に出て行くことで、再び前を向いて生き始める。
視覚支援学校の日常を描き、文字を読むことができる私たちに、普段なかなか知ることができない視覚障害者の思いや心の叫びを伝えてくれる。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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