(鉄筆)令和の日本型学校教育……

(鉄筆)令和の日本型学校教育……
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 「学び続ける教師」そして「新たな教師の学び」。2022年12月19日中教審答申「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について」は、「新たな教師の学びの姿」を示した。

 子供たちの学び(授業観・学習観)とともに教師自身の学び(研修観)を転換し、「新たな教師の学び」(個別最適な学び、協働的な学びの充実を通じた、「主体的・対話的で深い学び」)を実現することや理論と実践の往還の実現などを求めた。子供の主体的・対話的で深い学びを実現するために教師自身の率先垂範を求めた。

 教師の個別最適な学びとは個々の資質能力に応じた研修、協働的な学びとは校内研究・研修などを充実させることだろう。両者の調和と統一は、多くの学校・教師がこれまでに創意工夫し努力してきた。

 「新たな教師の学びの姿」を実現するため、同年8月31日に「公立の小学校等の校長及び教員としての資質の向上に関する指標の策定に関する指針」が改訂された。教師に共通的に求められる資質能力が示され、教委における教師の研修履歴の記録の作成と当該記録を活用した資質向上に関する指導助言の仕組みが導入される。手続きや運用についての「研修履歴を活用した対話に基づく受講奨励に関するガイドライン」を策定している。

 教師は「学ばざる者教えるべからず」と言われるように、自ら学び自らを高める存在の専門職、学校はその集団であり誇りを持っている。答申や国・教委の取り組みがこれを阻むことなく、学校・教師の主体的な学びが充実するよう支援することを願う。

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