(鉄筆)教員の働き方改革……

(鉄筆)教員の働き方改革……
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 あるメディアで「教員試験、定員割れも 公立小学校 前年度比2000人減」という報道があった。2023年度採用の受験者が全国で3万8641人だったとのこと。12の教委では合格者数が採用見込み数を下回り、来年度の教員不足が予想される。

 教員採用選考の早期化や複線化をしたり、ある自治体では合格後の教員免許取得を条件に教員免許を持たない人でも受験できるようにしたりするなど受験者の確保に努めているが根本的な問題を解決しないと質の良い教員の確保は難しい。給与や時間外勤務などの課題を国が真剣になって解決することが大切だ。

 現在、コロナ禍でさまざまな課題を抱えながらも、多くの学校では働き方改革を進めている。ある校長の話だが、働き方改革に着手し、学校だよりをメール配信にした。このことでかなり手間と時間を少なくすることができた。

 最近になって学校だよりが保護者にあまり読まれておらず、学校の考え方や様子が伝わっていないことが分かった。そこで、試験的に1枚の紙に、表面は学校だより、裏面は全学年の学年だよりを印刷して配布した。行事予定は表面に一括して掲載できることや裏面を見れば全学年の活動が一目で分かるなどのメリットがあり、今のところ好評のようだ。

 学校だよりに限らず、多様な取り組みにつき的確に評価を行い、改善を進めることが大切だと言える。同校では、今年度中はこの方法で進め再度評価を行い、来年度の方法を決めるという。国も、学校に努力を強いるだけでなく、真剣に改革を進めることが求められる。

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