特別支援学校の現役教師が、サポートが必要な小学2年生の日常を伝える物語。主人公のじゅんくんの学校生活を、じゅんくんの視点で生き生きと伝えてくれる。

　特別支援学校では、字が読めない、話ができなくても、時間割は絵が描いてあるカードで教師が説明してくれるので分かるようになっている。

　じっとしているのが苦手で教室を抜け出してしまうクラスメートを心配して追い掛けたり、1年生のお手本となるようかっこいい振る舞いをしたりするじゅんくんたちが、日々成長する様子が描かれる。じゅんくんが大の苦手であるマラソンに挑戦し、ゆっくり、ゆっくり前に進もうと頑張る姿には胸が熱くなる。

　障害のある子もない子も、今のままで大丈夫、前を向いて頑張ろうと勇気がもらえる。