小学5年生の男の子・令が、少し不気味で怖い夢の世界と現実を行き来しながら、本当に好きなこと、なりたい自分を取り戻すまでを描いた長編物語である。
夢の舞台は、死ぬことが当たり前となっているトロイガルトという国で、夢の中の令は、レインという名の死刑囚。死ぬことを当然のように受け入れていたが、「わたしは、しなない」と主張する少女との出会いからトロイガルトから出ることを考える。
現実の世界の令は、声変わりで声が裏返るのをからかわれるが、仲間に助けられ最後には自分の力で新しい自分の声にたどり着く。
夢と現実が重なり合う不思議な世界に引き込まれ、子どもたちには希望があることを教えてくれる。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
広告ブロック機能を検知しました。
このサイトを利用するには、広告ブロック機能(ブラウザの機能拡張等)を無効にしてページを再読み込みしてください