STEAM教育と俯瞰力

STEAM教育と俯瞰力
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 タイトルに『STEAM教育と俯瞰力』とあるが、本書はSTEAM教育に大きく焦点を当てた本ではない。そもそも、STEAM教育と聞くと理数系の能力を高める教育というイメージが強いが、本書では、あらゆる学習の基盤となる読解力に大きく着目しているのが特徴である。

 学校現場で昨今求められている探究学習や課題解決学習は全てSTEAM教育であると位置付け、総合的な探究(学習)の時間やプロジェクト学習、課題研究などの場で必要となる俯瞰力とは何かをまず伝える。さらに、俯瞰力を養うためのSTEAM教育の進め方についてその方法を提案する。

 前半では、大学生対象の学力調査や出題問題の分析など、約4年間にわたる豊富なデータを基に、「読解力は低下しているのか」「読解力と教科学力は違うのか」などの問いをひもといていく。

 後半は、教科力、経験力、俯瞰力の3つの力に着目する。「知識・技能、思考力・判断力・表現力等」を教科力、「言語能力や情報活用能力等の汎用的な能力」を経験力、「STEAM教育や教科横断的な学習」を俯瞰力と捉え、それぞれの特徴を捉えながら今後育成すべきコンピテンシーを解説する。 

 海外の小学校やSTEAMフェスタでの高校、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)などの実践事例も紹介。教科力、経験力、俯瞰力をどのように活用しながら探究活動を進めていけばよいのかをイメージできる。

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