転校した小学校になじめず、憂鬱(ゆううつ)な日々を送っているかえでちゃん。そんなモヤモヤ感を埋めるため、ノートに書いた落書きの〝もじゃりん〟と話しをするように。
いつでも話を聞いてくれるもじゃりんは次第に大きな存在になり、もじゃりんが描かれたノートはいつしかお守りになっていく。物語はもじゃりんの視点で進み、もじゃりんと名前を付けてもらったことを喜んだり、きれいな夜空にわくわくしたり、ユーモラスかつかわいらしい描写ばかり。「ひみつめいた風がふいて」「へいき、へいき。かえでちゃんのともだちは、ここにいるよ」など、口に出して読みたくなる言い回しが多く、文章表現にも引き付けられる。
愛らしいイラストが多く描かれており、眺めるだけでも楽しめる作品だ。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
広告ブロック機能を検知しました。
このサイトを利用するには、広告ブロック機能(ブラウザの機能拡張等)を無効にしてページを再読み込みしてください