いじめの「空気」は変えられる! 教室の小さな変化の起こし方

いじめの「空気」は変えられる! 教室の小さな変化の起こし方
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 いじめが子どもに与えるダメージは大きく、そのダメージは生涯にわたって続いていくことは絶対に忘れてはいけない。いじめ問題と長年向き合ってきたカウンセラーが、いじめ問題の本質を解きながら、「なんかおかしい」という感覚、違和感から目を背けず、粘り強くできることを考え、言葉にしていく重要性を説く。

 脱いじめ教育や具体的な授業プログラムを提案する他、いじめ被害者、加害者への対応について、絶対に被害者を守り抜くことを前提とした本来あるべき適切な対応法について伝える。大前提は、「いじめは絶対に許されない」という強い姿勢とぶれない対応である。

 構成は▽いじめ体験の本質とは▽現在のいじめの特徴▽いじめの空気が止まらなくなる3つのパターン▽「脱いじめ教育」の全体構想▽授業で行う「脱いじめプログラム」▽「脱いじめ」のカギは教師の本気度!▽いじめられている子どもへの四つの禁句▽被害者への対応▽加害者への対応▽いじめから子どもを本気で守るための提言――の10章。

 「空気」に逆らえないのがいじめの本質であることから、いじめ解決に最も必要とされるのは、一人一人が感じる小さな「違和感」を言葉にしていくことだと著者は指摘する。日々「違和感」に反応できているだろうか。「まあいいか」と見逃していないだろうか。いじめの予兆を察知する感度が鈍っていないか、今一度見直すきっかけにしてほしい。

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