飼育係の小学2年生のこはるちゃんは、毎週水曜日の放課後は金魚の水槽を洗わなければならない。飼育係は全部で3人いるが、まなちゃんは学校を休んでおり、かずきくんは「やくそくあんの!」と言って教室を後にする。
飼育係の仕事を1人でやることになったこはるちゃんは、引っ込み思案の性格のために誰にも助けを求められない。
途中クラスメートのほのかちゃんが手伝ってくれたが、基本的には1人で行ったところ、ろ過装置を設置せずに帰ってしまう。翌日学校に行くと金魚がぐったりしており、こはるちゃんは自分を責めて泣きじゃくる。
誰かに助けを求めることのハードルを下げてくれる物語だ。かずきくんにも事情があったことが分かり、話し合うことの大切さも学べる。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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