小学5年生の絵菜は、店の前に立派に生えている「キャラメルの木」が目印の、祖母のうめこさんが営んでいた雑貨店「葉風堂」がお気に入りの場所。うめこさんは3年前に他界したが、その後も絵菜の母親が切り盛りしている。
ある日、友達の夏菜と桜介と一緒に、雑木林の中に「こうのき図書館」と書かれた看板が立つ古びた洋館を発見する絵菜。そこにいた魔女のような不思議な雰囲気をまとった中年女性ラピさんと出会う。絵菜はラピさんと定期的に交流する中、ラピさんから学生時代にお世話になったご婦人の話を聞いた絵菜は、夏菜たちとその人を探すことになる。ラピさんや夏菜の過去が明らかになり、「キャラメルの木」を中心にそれぞれの思いが交差していたことを知る。終盤には感動的な展開が待っており、読み応えがある。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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