(鉄筆)夏休みの事故……

(鉄筆)夏休みの事故……
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 楽しみにしていた夏休みが始まって第1日目に痛ましい事故が発生した。小学6年生女児8人が近くの川で遊んでいて3人が深みにはまり溺死した。

 近所の人の話などから「遊んでいた川は最近改修されて水もきれいになり、時々子供が遊びに来ていた。遊んでいた辺りは2つの川が合流しており、一部深いところがある。事故が起きたときは周りに大人はいなかった」などと報道された。会見した校長は「近隣は川が多いので気を付けるよう話していたが、もっと注意すべきだった」と悔やんでいた。保護者の悲しみは計り知れない。

 夏休みに入ったが、学校は改めて水の事故や交通事故などに遭わないよう、家庭・地域に注意を喚起する必要がある。コロナ禍での閉じこもりがちな生活により、地域の環境に子供も大人も疎くなっている。数年の間に自然環境や交通事情に変化が起きているかもしれない。

 地域の人間関係が希薄になり地域に目配りする人や、見回りしてくれていたお年寄りが少なくなっている。子供は運動不足などから身のこなしが低下していたり育っていなかったりしている。事故に遭いやすい状況を再認識する必要がある。

 今はオンラインで家庭とつながっている。こうした状況を互いに確認し、注意すべきことを共通理解し、子供たちの安全を守りたい。大人の責任である。子供たちにも地域の自然環境や交通事情などを説明し、自分の身を守ることや、何かあれば大人に助けを求めることを伝えておこう。事故の再発を防ぎ、楽しい夏休みとなることを祈る。

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