買い物をお願いされたゆう君は、お母さんの書いた地図を頼りに目的地に向かう。ただ、さっぱり分からず困っている時、みーちゃんのママに会う。みーちゃんのママに地図を書き足してもらうと、さっきまで分からなかった目的地がすぐ把握できるように。

　それから地図に面白さを覚えるゆう君。身体の内側や何かの仕組みなどあらゆる概念にも、絵で分かりやすく描かれた地図があるのではと考える。クラスメートとの人間関係、感情、未来などさまざまな地図をイメージし、自分が生きている世界に思いをはせていく。

　地図にすることで感情的でも表面的でもなく、俯瞰（ふかん）して物事を捉える視点を獲得できる。

　絵柄も色使いもポップで読みやすく、気軽に学力とは違った賢さが身に付くだろう。