「書く力」で子供を伸ばす(4) 指導を継続させる「評価」

関西学院初等部教諭 森川正樹

適切な「評価」は子供たちの書く力を飛躍的に高める。同時に、評価の仕方によって「書くこと指導」が「継続」するかどうかが決まる。適切な評価で書くこと指導を継続し、子供たちに書く力(考える力)を身に付けさせよう。

評価1 声掛け

普段から声を掛け続ける。「書く量が増えたね」「字が丁寧だ」「書き出しがかっこいい」「自分の感想がきちんと入っているね」「もう少し多くかけたのでは?」……など、作文や授業の振り返り(感想)を書かせた際、返却時や授業冒頭、休み時間と、こまめに声を掛けていく。これも立派な「評価」である。

評価2 読み聞かせ

提出された日記や振り返りにいつもコメントが書けるとは限らない。そこで、子供の作品を直接読み聞かせることで評価に代える。この場合、特に強化したいテーマに基づいて行う。

例えば「書き出し」の学習をした後、書かせた日記の中から書き出しが優れたものを読み聞かせ、クラスに浸透させる。あらかじめ書き出しの優れた作品を選び出しておき、書き出しだけをリズムよく読み聞かせていく。総合的に優れているものは全編読み聞かせ、要所で教師の解説を入れる。

評価3 配布

ノートに書かれた振り返りを数名分集約し、印刷して子供たちに配布する。その後、低学年なら「まねしたいこと」、高学年なら「取り込みたい技術」は何か、声掛けして赤線を引かせる。赤線の横に「友達の名前が出てくる」「例えを使っている」「オノマトペが効果的」などと観点も書かせる。それをおのおのの国語ノートに貼らせるまでが活動だ。

評価4 はんこを押す・コメントを書く

コメントを書くのが苦痛になるようでは本末転倒である。基準は「教師が続くか」。コメントは「うわあ、この子こんなに書けるようになったんだ」「かなり深くまで読み取ってきているなあ、この子の感想文」などと、興奮しながら書きたい。以下、コメントの種類と留意点を挙げる。

①全文読んではんこだけ押す。その際、同じはんこに統一して押す場合と、はんこの種類や個数で評価に差を付ける場合がある。

②全員に短くコメントを書く。

③一班ずつ集め、コメントを書く。他の班にははんこ。

④課した制約についてのみコメント(「書き出しの工夫」を課したなら、書き出しに関するコメントだけを書く)。

⑤じっくりとメッセージ性の強いコメントを書く。

①~④は日記や短作文に対するコメントである。⑤は、教材に対する感想文など読み取りに関するもの。ここは気合を入れ、時間をかけてコメントを書こう。