【世界の学校、世界の潮流(6)】教師が大きな裁量を持つフィンランドの教育

Demo代表・教育ファシリテーター 武田 緑
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世界の学校、世界の潮流


フィンランドの教育システムの特徴は、なんと言っても「平等」に重きを置いている点にあります。私学はほとんど存在せず、子どもたちは基本的に「地域の公立学校」に通います。

これは、学校の民営化が進むスウェーデンや、各家庭が理念や方法によって学校を選ぶことの多いデンマークとは異なるスタンスです。人種や民族、貧富の差や居住地に関係なく、全ての人が平等に質の高い教育や訓練を受けられるということが重視されているのです。確かに、少なくとも私の出会ったフィンランドの人々は、「僕らの国では、どの地域でも平等な教育が受けられる」という実感を持っているようでした。

もう一つの特徴は、教師の専門性の高さと現場裁量の大きさです。……

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