起業家教育を推進するため、全国の小中高校などで出前授業や講演をする1万人規模の経営者リストを作成すると、中小企業庁経営支援部創業・新事業促進課が9月9日までに明らかにした。
すでに100人余りの経営者情報が掲載されたリストが同庁ホームページで公開されているが、各地の商工会議所などからの情報提供を通じ、今年度末までに約1万人に増やす方針。
起業家教育の実施を希望する学校は、リストから、地域特性や生徒の学習段階などに応じて経営者を選び、直接連絡して依頼する。
現在公開されているリストは、経営者の出身地や創業地ごとに10の地域に分類し、経営者名、企業名、事業概要、所在地などを記載。業種はロボット開発や医療、保育サービス、地域の観光資源開発など、あらゆる分野を網羅している。
詳細は同庁ホームページで見られる。
同庁はこれまでにも、全国10カ所の高校・自治体で「高校生向け起業家教育プログラム」を実施しており、今年2月には高校生起業家教育プレゼンテーション大会を開催。今後、起業家教育が全国の学校で行われることで▽起業家に必要とされるチャレンジ精神や探求心▽情報収集・分析力、リーダーシップなどの資質・能力――の向上を目指したいとしている。