新型コロナに関するいじめを防止 動画や漫画教材を公開

学校などでの新型コロナウイルスに関するいじめを防止するため、差別や偏見について考える子供向けの動画や漫画教材を、都教委と北九州市教委がそれぞれ作成し公開している。

YouTubeに公開されている北九州市が作成した啓発動画

都教委はこのほど、いじめ防止の情報サイト「考えよう!いじめ・SNS@Tokyo」に、漫画教材「まるでウイルスみたいに…。」を掲載した。

感染者を受け入れている病院に保護者が医療従事者として勤務していることを理由に、友達から避けられている男子生徒のケースから、なぜこのような偏見や差別につながることが起こるのか、どうすればいいのかを考える内容。

漫画と合わせて、都教委教職員研修センターが作成した、感染者や医療従事者に対する偏見と差別を解消するための教材も掲載した。教材は小学生と中・高校生用に分かれ、英語版、中国語版もある。

都教委の担当者は「学校で予想され得る問題としてストーリーを作成した。学校も授業が詰まっている状態だと思うが、短い時間でも子供と一緒に読みながら、意識してもらいたい」と話す。

5月下旬以降、感染者が再び増加し、複数の子供への感染が確認された北九州市は、現在は市内の感染状況も落ち着き、学校も通常通りになったものの、新型コロナウイルスへの不安に起因する誹謗(ひぼう)中傷やいじめを防ぐため、30秒程度の啓発動画を作成し、同市教委のYouTubeチャンネルなどで配信している。

感染防止のために児童生徒の出演が難しかったことから、ライン引きや巻き尺などの学校備品を擬人化し、教室のやり取りをストーリーに仕立てた。学校を休んでいた子供に「コロナではないか」と疑いを掛け、遠ざけることを戒める内容となっており、最後には市立中学校の生徒会役員らがリモートで登場し、差別や偏見を許さない強いメッセージを投げ掛けている。

同市教委の担当者は「市内での感染第2波を受けて、急きょ撮影することになった。子供たちと一緒に動画を見ることで、この問題について保護者も関心を持ってもらえれば」と話している。

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