学校の感染者急増 1月に児童生徒5948人、教職員756人

学校が本格的に再開した昨年6月から今年1月末までに、新型コロナウイルスに感染した児童生徒は1万2107人、教職員は1586人となったことが2月26日、文科省の調査結果で分かった。昨年12月末時点の感染者数は児童生徒6159人、教職員830人だったため、今年1月の1カ月間だけで、新たに感染した児童生徒は5948人、教職員は756人と急増したことが判明した。児童生徒の新規感染者は、全国的な感染者の増加に合わせて、1月上中旬にピークを迎えており、文科省では「現在は減少傾向にある」(初中局健康教育・食育課)とみている。

調査結果は、文科省に都道府県教委などから報告があった児童生徒と教職員の新規感染者数を集計したもの。児童生徒の感染者は1週間当たり1月4日~10日に1681人、同11日~17日に1590人の新規感染が確認され、一気に急増した=グラフ参照

感染経路を昨年6月から今年1月末までの累計でみると、「家庭内感染」が小学生で79%(昨年12月末時点は75%)、中学生で63%(同60%)と高い割合になっている。高校生では「家庭内感染」が33%(同31%)、「感染経路不明」が33%(同32%)と高いが、「学校内感染」も25%(同28%)を占めている。教職員は「感染経路不明」が55%(同56%)と最も多く、「家庭内感染」が24%(同18%)、「学校内感染」が12%(同14%)、「家庭・学校以外の活動・交流等」が10%(同11%)と続いた。

児童生徒の感染者のうち症状があったのは、累計で6053人と全体の50%を占めた。重症者はいなかった。また、教職員の感染者で症状があったのは1204人と全体の76%に上り、重症者は昨年12月末時点と同じく2人だった。

同一の学校で5人以上の感染者が確認されたクラスターの事例は236件(昨年12月末時点は126件)と一気に増えた。学校種別にみると、小学校37件(同23件)、中学校34件(同21件)、高校159件(同78件)、特別支援学校6件(同4件)。部活動などを通じて高校でクラスターが発生するケースが続いている。文科省によると、感染対策をしながら部活動を行っている場合でも、大会が近くなって練習を増やした結果、感染が広がったケースなどがあったという。

こうした感染経路の状況について、同省では「学校が起点になって、地域に感染が広がるような事態は引き続き起きていない」(初中局健康教育・食育課)とみている。同省では、緊急事態宣言の対象となった地域に、学校の一斉休校を要請しない理由の一つとして、学校が起点になって地域全体に感染が広がるような事態が起きていないことを挙げている。

萩生田光一文科相は2月24日の閣議後会見で、学校の感染状況について、「学校関係者が危機意識を共有し、地域の感染状況に応じた対策を徹底していることに改めて感謝した。われわれ(文科省)が気が付かないところで、学校現場の責任感で頑張っていただき、何とか乗り越えたことがきっと数多くあると思う。それは予算や何かには全然関係がない。来年度以降、直ちに感染症が全てなくなることにはならないので、必要な支援策を取りまとめていきたい」と説明した。

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