児童館で無料のプログラミング教育 情報教育格差を解消

 子どもの貧困問題などに取り組むNPO法人「キッズドア」は9月29日、同法人が運営を委託されている東京都江戸川区の児童館「共育プラザ中央」で、中高生がドローンを操作するためのプログラミングやクリエーティブな動画編集などを学べる「IT Drive in 江戸川」を始めると発表した。IT企業やプログラミング教育の普及に取り組む「みんなのコード」などとタッグを組み、家庭環境の違いによる情報教育格差の解消を目指す。

NPOやIT企業などが連携し、情報教育格差解消に乗り出した(YouTubeで取材)

 キッズドアでは2016年から、家庭環境に関わらず子どもがITスキルを身に付けられるプログラムとして「IT Drive」を展開。今回スタートさせるIT Drive in 江戸川では、共育プラザ中央を会場に、2年間で100人の中高生を対象としたドローンプログラミングコースとデジタルクリエイターコースを無償で提供する。

 ドローンプログラミングコースでは、ドローンを操作するためのプログラミングを学びながら、ドローンそのものへの興味や論理的思考力を伸ばす。海抜0メートル地帯が多く、水害リスクの高い江戸川区で、中高生が災害対策にドローンをどのように活用するかを考える活動なども視野に入れる。

 デジタルクリエイターコースは、中高生にもなじみが深いユーチューバーがどのように魅力的な映像を制作しているかを学んだり、本格的な動画撮影・編集のスキルを身に付けたりする。

 プログラムの提供にあたっては、理念に賛同したIT企業のクアルコムジャパンやITスクールを運営するアントレキッズ、ドローンスクールを展開するハミングバードが資金面や技術面で協力。みんなのコードが教育面でのサポートを行う。

 オンラインで開かれたキックオフイベントであいさつしたキッズドアの渡辺由美子理事長は「これからの時代はITができた方がいい。何かいい方法はないかと思っていた。コロナ禍でITが使えるかどうかが大きな差になっている。児童館という、誰でも気軽に来られるところで中高生に無料のプログラムができるのはうれしい。いわゆるパソコン教室ではなく、面白いプログラムをつくろうというコースにした。子どもたちが楽しみながら、ITの力を身に付けてもらえたら」と期待を寄せた。

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